Sustainabilityサステナビリティ

「環境」への貢献

気候変動低減への貢献

地球温暖化を端とした気候変動は、世界全体が抱える喫緊の課題です。
なかでも、近年のデータ処理量の急激な増加大容量化に伴い、データセンターの消費エネルギー量は世界的に増加し続けています。また、企業・個人が所有するコンピューターやサーバーの普及・増加により、各エンドユーザーにおける消費電力量も増加増えており、これらへの対処が求められています。

データセンターにおける省エネルギー化の推進

NTTスマートコネクトでは、データセンターをはじめとした各所で省エネルギー設備の導入を推進しています。
現在運用している6つのデータセンターに加え、2022年に開設する新データセンターにおいても、省エネルギー型の各種設備を採用し、環境負荷の低減に取り組んでいます。
また、NTTグループが定める「省エネ性能ガイドライン」に基づき、PUE(電力効率)向上に取り組んでいます。

省エネルギー型データセンター「曽根崎データセンター」の開設

パース図:曽根崎データセンター

NTTスマートコネクトは、2022年4月、堂島近接エリアに開設する大規模データセンター「曽根崎データセンター(仮称)」において、さまざまな省エネルギー設備の導入を予定しています。

高効率・省エネルギー型の水冷式空調機の導入

一般的なデータセンターにおける消費電力のうち、冷却用設備に関するものが約45%を占めるといわれています。
また、近年では、サーバーの高性能化や小型化にともなう高集積化により、データセンターの発熱量が飛躍的に増大しています。
そのため、より高効率・省エネルギーな冷却用装置を導入することで、消費電力を抑制し、CO2排出量の低減する効果が期待できます。

▶高発熱・密度冷却に対応した壁吹型の水冷式空調機

図:ゼロクリアランス設計 水冷式空調機CyberAir®
<CyberAir>は、STULZ社の登録商標です。

曽根崎データセンターに導入した空調機は、ゼロサイドクリアランス設計と電源・制御盤、自動制御機器も収めたオールインワンパッケージで、空調機レイアウト時の幅あたりの冷却能力の最大化を図っています。
また、建築用吹出しチャンバーを必要としない専用設計で、ファンと冷水コイルを逆転配置することにより、ファンルーム内の圧力を均等にします。そのため、コイルを通過する気流を整流し、吹出気流の風向・風速分布の均一化を実現しています。

▶消費電力を約50%削減する独自の高効率ECファン

グラフ:消費電力の比較 ※1 <条件> 冷房能力:120kW級|風量:24,000㎥/h|
冷水温度入口-出口:7℃ -12℃|吸込空気条件:温度26℃|DB、湿度40%

ファンインペラに強化グラスファイバーを採用し軽量化を図るとともに、断面形状を最適化しファン動力を大幅に削減。変速機能を搭載したECファンで部分負荷時も高効率運転を可能にしています。

エネルギー消費の全体最適化

曽根崎データセンターでは、AIやIoTなどの活用により、機器運用と電源・空調などを連携させ、全体最適化を図ることで、エネルギー消費の高効率化を実現します。

気候変動による災害などへの備え

震度 6強の地震にも耐えうる免震構造、自家発電による72時間連続無給油運転、異変電所からの電力供給を実現。立地はハザードマップ上、津波の危険性は少なく、万が一の河川氾濫等に備え、重要設備は2階以上へ設置するなどの対策を行っています。また、UPS(無停電電源装置)はフロア毎に必要な容量分が設置できるように設計されるなど高い信頼性を実現しており、激甚化する災害への対策も万全です。

エンドユーザーにおける消費電力低減への貢献

NTTスマートコネクトでは、高性能・高信頼クラウドプラットフォームの提供により、オンプレミス運用からクラウド運用への移行を促進し、企業や個人などのエンドユーザーにおける消費電力の低減に貢献しています。
例えば、従来のオンプレミス運用からSmartConnect Cloud Platformへ移行することで、5企業・サーバ154台の保守・運用の場合だと、CO2排出量を1年あたり67%削減することが可能になります。
こうしたサービスの普及により、利用者の利便性を向上させるとともに、社会全体でのCO2排出量の抑制につなげていきます。

イメージ写真:エンドユーザーにおける消費電力低減への貢献
イメージ写真:エンドユーザーにおける消費電力低減への貢献

データ処理による気候変動対策などへの貢献

IT技術が急速に高度化し、社会に浸透するなか、ビッグデータをはじめとした情報の分析・解析などによる環境保護や気候変動対策への貢献が期待されています。
実際に、高速・大量のデータ処理の実現によって、気候変動や海洋・森林保護に関わるシミュレーションが可能になり、効果的な対策を講じることができます。
NTTスマートコネクトは、プラットフォームの提供だけでなく、さまざまなパートナーとの共創により、各種機関や企業における研究開発に貢献しています。

イメージ写真:データ処理による気候変動対策などへの貢献
イメージ写真:データ処理による気候変動対策などへの貢献